アートコミュニケーションが発行するMahoroba(まほろば)の制作日誌です。
絵画や文学の世界では、ご存知のとおり
生涯をかけた死にもの狂いの創作にもかかわらず
生きている間には功績が認められず、没後、世紀を代表する芸術家・文学者となった人の例がたくさんあります
例えば、猛烈な批判・挫折を味わった例ではないにしても
どちらかというと芭蕉の影に隠れがちだったあの与謝蕪村も
正岡子規の俳句論集『俳人蕪村』によって
江戸時代の三大俳聖としての地位をゆるぎないものにしました
もし子規が蕪村の句を掘り起こさなかったとしたら・・・風変わりな句を作る月並な俳人の一人にしか過ぎなかったかもしれません
いずれにせよ、すべては創ることから始まります
『Mahoroba』に掲載する詩歌・絵画作品のなかにも
それまで自分だけの楽しみの過程であった作品に、他者の視点が加わることで、別の価値や喜びが生まれたという例が多々あります
そしてそんなサプライズを届ける役割として『Mahoroba』がお役に立てれば・・・
与謝蕪村をきっかけに、そんなことを思いました
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